ハンバーグの概念が覆る
どうしても食べたいハンバーグがある。脳にビビっ!とキタこの感覚、まさに恋。休日、定期的に行きたいレストランNO.1!「葉山食堂」へランチに行こう。
三浦半島の魅力
葉山町は三浦半島の北西部に位置する小さな町だ。
相模湾と色織りなす山々に囲まれ、気候も温暖。その豊かな自然は天皇家も静養に訪れるほどの高貴で優雅な最高の保養地だ。東京からのアクセスも良く一年を通して楽しめるが、個人的には海岸に人の少ない初春〜初夏と秋をオススメしたい。
初葉山で出会った小さな食堂
優雅な町のランチは価格も優雅。貧乏ツーリングで立ち寄れるようなレストランは少ない。貧乏なくせにオシャレなランチを求めていたせいもあるが、せっかく葉山を訪れたのだからコンビニ飯やファミレスでは味気ないと思ってしまうのだ。
そんな時に出会った葉山食堂。食堂という響きに期待低めで訪ねたが、運命の出会いだった。
クリーム色に染め上げられた漆喰の壁、一枚板に掘られた味わいある看板。小さな食堂という言葉がピッタリの、控え目で可愛らしい姿に胸が高鳴る。
店内は白を基調とした作りで明るく、高い天井をゆっくりとまわるシーリングファンが心地よい。大きな木製ベンチとテーブルは食事を楽しむのに十分な広さ。客席数も多くはないが相席は遠慮しているという。ゆっくり食事を楽しんでもらいたいという店主の想いが随所に感じることのできる空間となっている。
地場産の食材を使った葉山食堂の料理は、何を食べても美味しい。ただ、どうしても一度は注文してみてもらいたいメニューがある。葉山牛を使ったハンバーグだ。このハンバーグが、その後何度も葉山を訪れるきっかけとなった。
奪われた自尊心
初めて葉山食堂を訪ねた日。Gensamとつじのツーリングでのことだった。
貧乏ツーリングでは限られた予算でどう楽しむかが重要だ。ランチもサラダにオプションのタコをつけるかどうかで悩み、ポークにするかビーフにするかでまた悩む。結局、私はハンバーグの代わりにポークソテーを。その代わりにサラダにタコをつけた。つじはハンバーグにしたが、サラダにタコはなし。
サラダのタコは絶対につけた方がいい。おすそ分けを食べたつじも「つければよかった」と即座にぼやいていた。ポークソテーも100点の味だ。
しかし、ハンバーグは単品で200点の味だったのである。
たった一欠片だけもらったハンバーグ。その一欠片の味が忘れられず、その後のポークソテーの味を喪失した。濃厚な牛肉の旨味に、ペッパーとデミグラスソースが美しく調和する。これがハンバーグかという衝撃と、これがハンバーグならば、今までのハンバーグは何だったのかと、感じてしまうほど別格の味だ。
ーもう一口欲しいー
そう思わずにはいられないほどの感動に、自尊心は機能不全。頃合いをみて「ハンバーグ、すっごく美味しいね」と言ってみたが、つじは大きく頷くと、それはそれは美味しそうにハンバーグを完食した。
高すぎるハンバーグの売り切れ率
あの時の一欠片が忘れられず、その後何度も葉山食堂に足を運ぶも「満席→売り切れ→売り切れ→満席→売り切れ」と五度の涙だ。欲求から渇望へとレベルが上がり、記憶の美化がやや心配になる。
六度目にしてようやく再開した葉山食堂のハンバーグ。変わらぬ姿と味であったことに涙したはいうまでもない。まぁ…肉の旨味を堪能するべく和風を選んだため、厳密には姿と味は全く異なるのだが。
ちなみにこのハンバーグ、予約可能である。
それでも予約しない理由
そう、葉山食堂のハンバーグは予約できる。知らなかったわけではない。知ったのはだいぶ後だが
それでもGensamは予約しない。これは恋。会えるか、会えないか、分からなくても会いに行く。
予約しない理由はもう1つ。葉山食堂をもっと楽しみたいのだ。過去、ハンバーグが売り切れた時に食べた数々の料理。そのどれもが美味しく、益々葉山食堂を好きになる。
自尊心を失うほどのハンバーグ、葉山食堂に会いに行ってみませんか。
まとめ
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1758-8
TEL:0468-76-3272(予約可)
営業時間:11:30〜13:45/18:00〜21:00(売り切れ次第閉店)
定休日:木曜日
平均予算:2000円以内(ランチ)
備考:駐車場2台分あり/全席禁煙
<向く人、向かない人>
美味しいもの好きや、葉山でリーズナブルにランチを楽しみたい人、ハンバーグ好きには絶対にオススメ。手頃な価格でミシュランガイドの星獲得レストランを楽しめるという意味では、ミーハーな人にもオススメです。立地の関係から、オーシャンビューとはいかないので、海を見ながら食事を楽しみたい人には向かないでしょう。ぜひ多くの人に楽しんで欲しい名店です。
(参考資料:葉山町HP)
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